自己紹介です。目に見えない存在について興味がある管理人のPと申します。
私がお化け好きになった原因
私は幼少期から親の仕事の都合で引越すことが多く、友だちを作ることが難しかったです。目に見えない存在でもいいからずっと私の友だちでいてくれたらいいなと思っていました。そしてその存在を確かめたくなりました。
妖怪と出会う
ある時、祖父母が私にくれた妖怪事典が人生を変えてくれました。目に見えないだけでそこかしこに妖怪がいるということがわかると、子どもながらにワクワクしました。中でも水木しげる先生の描く妖怪は点描で描かれており、その神秘性に拍車をかけていました。
中でも水木しげる先生のオリジナル妖怪の「鬼太郎」が私にとってのヒーローでした。80年代の夢子ちゃんが出てくるシリーズを毎週の楽しみにしていました。
実際に祖父母の家に帰省した時、祖母から話を毎回のように聞かされていました。天井に黒い染みがあるのですが、それを眺めていると決まってこう言うのです。
「あれはテンジョウナメが舐めた跡だよ」
私にとって妖怪は空想の産物ではなく、身近にいるものだと確信しました。夜道でつまづけばスネコスリの仕業かな?と思ったり、夜にスズメが鳴くのを聞くとヨスズメかな?と思ったりしました。妖怪は私の人生に彩を添えてくれたのです。
まとめ
自己紹介になっているかはわかりませんが、気の向くまま妖怪を紹介していきたいと思います。小さい頃に聞いた話や参考文献が何かわからないような話が多いため、信頼性には欠けます。そして主観的な話も多いため、間違いがあるかと思います。それでも良いという方はご覧になってください。
「見よう」と思えば見えない。「知ろう」とすればわからない。私は妖怪を見て知りたい人間なので、一生涯見たりわかることはないのでしょう。それでも追い求めていきたいと思っています。
最後に柳田國男の『妖怪談義』から引用させていただきます。
無いにもあるにもそんなことはもう問題でない。我々はオバケはどうでもいるものと思った人が、昔は大いにあり、今でも少しはある理由が、判らないので困っているだけである。
柳田國男『新訂 妖怪談義』小松和彦校注、角川ソフィア文庫、2017 年、17 頁。